S&P500が連敗する確率。来年は下がるのか。

投資のはなし

2022年の米国株は大きく下落しました。

今、心配しているのは、来年はどうなるのか?

ということでしょう。

インフレが抑えられるのか。景気後退は起こるのか。そうして株価はどうなるのか。

ここに注目されますね。

でも、このような情報を入れても、インフレが抑制されるかどうかはだれも分かりません。

だって、当のFRBが一生懸命経験のない戦いをしているのですから。

それを言い当てたって、ただの占いみたいなもの。

では、情勢はさておき、過去の騰落をみてみましょう。

S&P500は過去連敗(2年連続以上の下落)はどのくらいなのでしょうか。

以下の表をご覧ください。

Stock Market Indicators: Historical Monthly & Annual Returns (yardeni.com) より引用

1928年~2021年までの騰落率です。

長期のグラフなので参考になるのではないでしょうか。

これを見ると

近年の連敗は2000年のITバブル崩壊の時です。

意外にも下げ幅は大きかったもののリーマンショックは単年で終わっています。

その先となると、1973年頃ですから、約50年前のお話になります。

それでも2年間ですね。

その先というと第2次世界大戦になります。ここまでくると昔過ぎる話のように感じますね。

このグラフからみても、この1928年~2021年までで連敗は4回だけです。

すごいですよね。意外に負けていないと思いませんでしたか。

確かに長期チャートをみると高値更新はせず数年間沈んでいたことはあっても、単年騰落率でいうとこんなもんです。

今、追加購入しようかどうか。

と悩んでいる方に考えてみてほしいのです。

ほとんどの場合、騰落率がマイナスというのは単年で終わっており、また、連続であったとしても、世界大戦以降2年が下落の最大であったということです。

今回のインフレ規模はあなたが考えるとして、第2次世界大戦以上の出来事であるか。またそうだとしても第2次世界大戦ですら3年間であったという過去の事実。

長期投資において、トレードルールを変えてまで追加購入に躊躇するという選択があるのか。っていうことです。

もし、来年も不安定な相場が続こうとも、これが5年、10年と不安定相場は続かないということです。

完全な底を拾えれば天才というか、ただ運が良すぎます。

完全な底はプロですら無理なんですよ。これが現実ですから。

また、このグラフが教えてくれることは、

S&P500の平均騰落率は7%~10%程度と言われますが、上がった年は20%以上はざらにあるっていうことです。

逆に7%程度であった年のほうが少ない。

この上げ幅をつかまえるには市場に居続けなければ得ることが出来ないのです。

上げの部分だけを拾うとか、底を狙っていたら、必ず取りこぼすのです。

もうこれって、緑が多くみえますか、赤が多く見えますか。赤が連続して見えますか。

という認知テストにみえますよね。

2022年はマイナスの年でした。

2023年はどうなるという情報はみんなほしい。

でもそれに答えられる100%の答えは無い。

でも、S&P500は過去の経緯を見ると、比較的良好なのではないかということ。

問題なのは、単年くらいの暴落で自分のトレードルールを変える事。

ナスダックだってそう。

最近レバナスって言葉もネットで聞かなくなりました。

でも、レバナスって、暴落時でも定期的に買いを入れれば、リーマン級でも問題ないって言ってましたよね。

だから、儲けを出すには、レバナスは元本が5%になろうが買い続けなければいけないのです。

今だからこそ、買いましょう!っていうブログや動画が多く出てもいいのにね。

つらいですよね。

下がっているときに買うのって。

ひとがやらないことを淡々と冷静にこなすことが大事。

だけど、アタマがよければよいほど、怖くなっちゃう。

だから、なーんも考えず、とりあえず”このグラフの緑のほうが多いから、買っちゃおー!”

ってくらいで大丈夫!

米国株を信じる事です。

それくらいの気持ちで情勢など聞かず投資できればたぶん最強なのかもしれません。

なかなか、難しいですが、考えすぎはメンタル的にも良くないので、よくないことはしないほうがいいと思います。

とは言っても、未来は過去で語れませんので、どうなるかは分かりません。どう考えるかはあなた次第です。

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