最近の投資信託は信託手数料が激安で、投資信託 一択ですね。
わざわざ、米国株式市場でVTやVOOを買うことなく、信託報酬激安、外国税の確定申告も要らない。
投資信託でいいじゃない。
新NISAが始まり、投資初心者がなにも考えずにeMAXISSLIM S&P500を買っておけば大丈夫だって言われたままで買っているひとにぜひ読んでおいてほしいこと。
それを今回の内容とさせていただきます。
年初から米国株は上昇していますのでいいスタートを切れているかと思います。
でも、これが真実なのかを知ったうえで投資信託を買っていくのがよいと思います。
この上昇は株価もそうですが、為替の影響もあります。
投資信託に慣れすぎると今資産が増えているのは、株価の上昇なのか、為替の上昇なのか分からなくなってくることも。
ではいきます。
2022年を例に見てみましょう。
VOO(S&P500ETF)とドル円チャートです。

tradingveiwより引用
見てわかる通り、2022年のS&P500は10月まで大きく値を下げています。
一方、ドル円はちょうど同じ時期までドルが上昇しています。
2022年はS&P500にとって大きく値を下げた年なのです。
投資信託を見てみましょう。
eMAXIS SLIM S&P500のチャートです。

2022年初からちょうど同じ時期で切り取りました。
下げ幅はそれなりにあるものの、株価と為替が相殺されて16500~20000のレンジで収まっています。
そして2023年からは為替、株価ともに上昇していますので、大きく値を上げています。
2023年は為替、株価ともに上昇していますから強い上昇になっています。
こういう上昇は目につきますが、
今後を考えるとこんなに楽観的なことばかりではないことも発生しそうです。
その時のために、心構えをつくっておきましょう。
現在の為替は、米国金利が上昇しているため、金利差が発生すると、為替が高金利通貨側に振れるというのが為替の定石になります。(いろいろな要因があり一概にはいえませんが)
まだ、米国経済が強く利下げはもう少し据え置きとの見解がほとんどですが、いずれ景気が停滞すればFRBは利下げに踏み込むでしょう。
日本も金利上昇傾向は続きそうですし
そうすれば、金利差が減り、円高に振れます。
こうなると今持っているドル資産は円資産換算で目減りしていきます。
例えば、
ドル円が150円から115円へ下がる。24%の下げ。
そして、S&P500が20%下げる。
そうすると、資産は約6割になります。
これくらいは普通にありえることでこれを耐えられないなら、長期の株式投資は難しいです。
もう少しきつい状況を考えましょう。
ドル円が150円から100円まで下げる。34%下げ。
そして、S&P500が30%の下げ。
資産は半分以下 約45%程度になります。
これくらいは想定しておきたいですね。
VOOを買っていると、現地通貨で考えますから、今30%の下げか。
なんて思いますが、
投資信託だと、円換算の総額でみてしまいがちですよね。
S&P500が30%の下げはよく考えているかもしれませんが、為替も考えた下げはあまり考えないで投資信託を買っていませんか。
このように同時に下げると結構下げていると思いませんか。
こんなことも考えつつ購入して心構えをもっておけば大丈夫です。
じゃあ、為替が今150円程度まで上がっているときは投資信託の買いではないの?
と思ったあなた。
為替の平均値はありません。
150円が高いのか安いのかも誰もわかりません。
そして、S&P500は過去の実績では、7%複利以上のパフォーマンスがあります。
7.2%複利運用すれば10年間保有だと2倍になります。
為替が10年後75円以下になると思えば、買いではないかもしれませんが、株式は複利で上昇しますので為替の上昇よりパフォーマンスは高くなると思われます。
基本的に為替は考えず買いです。
それでも、怖いという方は、やはり積み立てがいいですね。
積み立てなら、株が高い時も安い時も、為替が高い時も安い時も買いますので安い時こそ買いと思えると思います。
だから、買い単価が下げられます。
株式の定石では、早めに買うのが正解なのですが、精神的に耐えられるかどうかは、計算ではわかりません。
だから、積み立てなのです。
今回は株価と為替の話でした。
新NISAで株式デビューの方はこのことを頭にいれて投資を楽しみましょう!!
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