中国版テスラと言われている、電気自動車EVの 上海蔚来汽車(NIO) 米預託証券(ADR)を以前より保有しています。
十分利確もしており儲けさせてもらいましたが、余っている分(余っていると言っても超安い株価の時に買っているので200株保有)をどうしようか、悩んでいたので調べることにしました。
最近のニュースから
2021年5月出荷台数好調
2021.5月の出荷台数は前年同月に比べ大幅に増えたとのニュースがありました。
5月の出荷台数は前年同月比95%増の6711台で、ES8などの出荷が好調。
世界的な半導体不足はNIOにも影響して、4月(7102台)に比べ減少。
6月は5月の遅れを取り戻せる模様。4-6月期の出荷台数見通しは21,000台~22,000台。
Neo Park 着工
また、4月29日には安徽省合肥市でEV製造の産業パーク「Neo Park(新橋智能電動汽車産業園)」が正式に着工したことを発表した。
NIO は、車両、コア部品およびコンポーネントの革新的な研究開発、および自動運転を含む世界クラスのスマート電気自動車産業クラスターである NeoPark の最大のメンバーの 1 つであることを光栄に思います。これは、グローバル競争力のある先駆的なイノベーション チェーンになることを想定しています。NeoPark は、数百の主要なサポート企業と高度にクラスター化された本格的な産業チェーンのハブです。NIO は、NeoPark のビジョンにある多くの企業の 1 つです。16,950 エーカーの公園には、スマート マニュファクチャリング、研究開発および生活スペース、エコパークの 3 つの主要な機能エリアがあります。
NeoPark は、グリーンで環境に優しいことを目指しており、二酸化炭素排出量をピークに抑え、カーボン ニュートラルを達成することに貢献しています。この公園は、10,000 人以上の R&D 要員と 40,000 人以上の技術労働者を収容できる、一流の人材のための革新的なハイランドになることを目指しています。
年間 100 万台の車両と 100 GWh のバッテリーを生産する NeoPark は、5,000 億人民元の年間総生産量を実現すると予想されています。 NIO HPより引用
ノルウェー戦略
5 月 6 日、NIO はNIO Norway Press Conferenceでノルウェーへの市場参入を正式に発表し、海外への第一歩を踏み出しました。NIOは、クルマ、サービス、デジタル体験、ライフスタイルを網羅する本格的なエコシステムを構築し、コミュニティを構築します。
ES8、NIOのスマート電気フラッグシップSUVは、ET7、2022年に従うように設定され、同社のスマート電気フラッグシップセダン、で、ノルウェーに導入された最初の車両モデルになります。
NIO は、ノルウェーで販売およびサービス ネットワークを直接構築します。中国国外で最初のNIO ハウスは、オスロ市のビジネスと文化の中心地であるカール・ヨハンス・ゲートに第 3 四半期に正式にオープンします。2022 年には、ベルゲン、スタヴァンゲル、トロンハイム、クリスティアンサンに 4 つの NIO スペースがオープンします。
NIO 企業として
NIOはまだまだ赤字企業です。今後2022年のコンセンサス予想でも当期利益は現在マイナス予想です。
スタートアップ企業は広めるまでは赤字OKですが、そろそろ広まって、早く黒字化してほしいですね。EV市場は熱いので、まだまだ時間は掛かりそうですが。
自社で生産していない為、利益率が良くない経営は難しい課題ですが、EVは先行しなくてはいけませんので、しっかり赤字でもバッテリー交換ステーション等先行投資してほしいと私は思っております。
いろいろと新しい話題が常に出る経営という点は、テスラに似ていい点ですね。攻めの経営陣ですね。
あと、EVはバッテリー充電問題があり、NIOだけは、バッテリーをリースにして交換するシステムとしています。
これって、私はマンション住まいですが、一軒家の人には充電設備を付けるでしょうけど、マンションはなかなかそれが難しく、この便利さは分からないかもしれません。
都心部のマンションで、自宅にEV充電器の設置が難しければ、NIOのバッテリー交換ステーションが近くにあることは非常に有効とわたしは思っております。
これも、ディスプレイを1回タップすれば車から降りなくてもバッテリー交換出来るんです。3分で終了。もうすごいとしか言いようありませんね。家で、充電コード伸ばして充電と言うのが時代遅れに感じちゃいます。乗るにも降りるにもひと手間あるということ自体、高級車にはいらないことだと私は思っていますので、一軒家でも、こういうシステムに利便性があるように思えます。また、スマホで呼べる充電デリバリーもあります。
もちろん、自動運転もサブスクリプションで提供していくようで、このあたりもしっかり進んでいます。
メンテナンスもスマホで注文すれば、車を取りに来てくれるし、NIOのコミュニティがありイベントも盛んに行われています。
このコミュニティが凄くて、クルマはほかのメーカーだと、買って終わり。ですが、NIOは買ってからが始まりなのです。
NIOは高級車ですので、NIOを買うユーザーはある程度の富裕層が購入しています。その高級会員制サービスに入ることがステイタスになっているようです。
カフェやキッズスペース、ミニ図書館などラウンジがあり、会員に提供されます。NIOユーザー同士のSNSも提供されます。NIOを買って、こういうSNSがあるとNIOから抜け出せなくなりそうですね。
もう、NIOはブランドとして確立されています。
全個体電池も2022年に出す予定。リチウムイオン電池の3倍の性能ですよ。もうNIOでいいですよね。
結局 NIOって
ユーザー満足度が非常に高く、お金さえ払えば、非常に便利なものを提供してくれます。
日本のクルマだと、点検出すのに、電話予約して、クルマ持っていってと超めんどくさい。
ガソリン入れるのも人手にて給油。現金払い、カード払い。もう時代遅れを感じませんか。
スマホで車を取りに来てメンテナンスしてくれる。他のEVみたいに充電コードも繋ぐことなくディスプレイで一発、しかも充電デリバリーまである。
もちろん、サブスクですが、富裕層が欲しがっている条件を提供してくれていると思いませんか。
2019年にバッテリー発火問題が出て、ネット上で炎上し、経営難に陥りましたが、それを回避できたのも、このNIOを愛するオーナー達が擁護し広め、安全性を理解された結果、経営危機を乗り越えたのです。すべてにおいてユーザー目線の経営だったからこそできた復活だと思います。
NIOは、ただのクルマ販売会社ではないかもしれません。移動手段としてのクルマを販売していますが、移動手段というより、ユーザーのほしいコトを売っているような発想の会社ですね。
テスラという強敵がいて、今後、アップルカーの全貌がどうなるかは分かりませんが、今の状態なら化ける要素は十分にある会社であると私は思います。これから、アップルカーができた時には、NIOがやってきたことを莫大な資金ですぐにクリアしてしまう可能性はもちろんあると思います。appleよりEVが発表されたら、再考しなくてはなりません。
今現在、1つ気掛かりなのは、中国株ということだけです。アリババ、テンセントと中国政府により株価が下がる事案が発生したりしましたので、強大になればここは不安材料です。
今現在は、中国政府もEVには積極的な行動を示していますので当面の不安はありませんが、ユーザー情報を収集して、ビッグデータを持ってしまったときには政府が規制するとかあるかもしれませんね。
EV株という観点ではなく、ユーザーの欲しいモノを提供する会社として見ます。この観点は、テスラでも無い発想で一歩先に行っていると思います。結局、私は、NIOは当分売らないことにしました。
財務状況はよろしくないのは承知ですが、NIOに掛けてみます。
基本的にギャンブル株と思いますので、基本は米国株式指数ETF等でお願いします。
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