米国ETFを買う→為替も知っておこう。(初心者向け)

投資のはなし

これから数回、不定期で初心者向けに外国株ETF投資のお勉強をしていこうかと思います。

アメリカ株を買うこと

アメリカ株を買うということは、日本円じゃ売ってくれません。アメリカなのでドルで株を買うことになります。

ニュースでよく言う 1ドル=107円とかいうソレです。

もし1ドルが100円がちょうど真ん中の価格だったとすると、

1ドル=80円  ということは80円で1ドルが買えますので 安いですね。円の価格が高いということで円高といいます。

1ドル=130円  ということは130円も払わないと1ドルもらえませんので高いですね。円の価格が安いということで円安となります。

では、円が高くドルが安い時に米国株を買いたいですよね。

ドル円チャート

tradingviewより引用

戦後、アメリカと日本は1ドル=360円の固定相場でした。それが1973年2月より変動相場制となり現在の価格となっています。現在値を考えると円が強くなったということですね。

長期チャートでは約145円~80円の間を推移しています。

有事の円買い

相場格言に”有事の円買い”ということばがあります。世界中に戦争等の大きなできごとが起きると、円高になりやすいという格言です。
今回のコロナショックでも円高に振れました。
円買いには諸説ありますが、
日本は世界最大の債権国であり、対外資産残高から対外負債残高を引いた額が非常に高い国なのです。
なので、市場が混乱したとき、日本企業が国内に引き上げることが予想されます。ということは、外貨を売って円を買うということになります。これが大きな流れとなれば円高となっていきます。

また、為替取引にて、円は長期で金利が安い通貨となっています。FX(為替取引)では、円通貨を売って高金利通貨を買うことによる金利差の差益がでます。
この取引でも金融不安が起きると、一旦ポジションを戻す動きが活発になり、売っていた円を買い戻す動きとなります。
ですが、最近は円が最低金利ではなくなってきています。ユーロ安による影響です。このトレードも変わってきています。

反対に”有事のドル買い”という言葉もありますが、これは何かあったときには、流動性の高いドル、国際通貨を持っていれば大丈夫という考えでドル高となります。
結局、どっちだよと言われそうですが、今回みたいな世界中の混乱時はいろいろな思惑でチャートは激しく上下動していきます。
2008年のリーマンショックの円高のように分かりやすければいいのですが、そうはいかないのが為替相場です。

どこが中間の値なのか

為替には中間の値はありません。レンジ相場とは限りませんので。今が円高なのか円安なのか円だけで持っていて、日本で生活しているなら気づきません。だけど円安になっているとき海外へ行くと、すごく物が高くなっています。(実際には輸入した商品もあるので国内だけでも影響ありますが。。)
上記チャートで見ると110円程度が中間値に見えますが、今後はどうなるでしょうか。
国と国の通貨の力加減が為替のチャートですので、未来はだれにも分かりません。
それでも、日本とアメリカの収入格差が3倍にも5倍にもなる事は無いと思いますのでそれなりの幅では推移すると思っています。

高値安値を判断するのに、ビックマック指数というのもあります。世界でビックマックは売っています。A国では700円、B国では150円だとすると、きっとA国の為替は高いのではないか?B国は安すぎるのではないか?という考えです。まぁ、当たるか外れるかはこの指数では分かりませんが、面白い発想ですよね。

では、どうするの? 円で持つ? ドルで持つ?

幸い私たちの住んでいる国は日本です。安定した国に住んでいます。ハイパーインフレが起こり、お金が紙切れになる可能性は非常に低いです。南アフリカの通貨ランドなどは最近危ないですよね。
ですが、ドルと円は分散しておいたほうがわたしはよいかと思います。
ドルに分散といっても、米国株ETFを持っているということはすでにドル資産を持っているということです。
通貨までもドルにしなくてもドル資産を持っているということです。
株を売る際はドルで受け取れば為替に影響されず次回の購入資金にできます。

また、米国ETFを長期投資した場合、15年間で考えればマイナスになることは無く、固定相場の時代を除けばある程度安定した動きとなっているので心配しなくてもよさそうです。
サブプライムショックの際にS&P500は大きく下げましたが、そのときドル円も大きくドル安に振れました。2007年頃に購入し、持ち続けた人は相当な精神力の持ち主だと思います。これが信じぬくチカラだと思います。
逆に、2011年~2012年はドル安、米国株安のダブルで最高な購入時期だったと言えます。


ドルは上がるの?

私見ですが、日本の少子化問題は非常に大きいと思っています。
今後経済成長する国という内容で、”出生率”というキーワードでは必ず出てきます。
例えば、インドネシアは15年後、日本のGDPを抜くと言われています。これも出生率が大きく影響しています。インドやフィリピンも出生率は高いです。

また、日本と同じく身近で深刻な国は韓国です。こちらも人口減が止まりません。
アメリカはその中間です。まぁまぁというところですね。
相対的に、日本が弱く、米がやや強いということになりますでしょうか。通貨まで弱くなるかはいろいろな条件があり分かりませんが、分散しておいてもよさそうです。

じゃあ人口が増えるインドネシアに投資すれば?という質問に対しては過去の記事に書いています。
やはりわたしはアメリカ市場に投資していきます。

なぜ、アメリカなのか。他の国に分散しなくても大丈夫?
@ぃふぇです。ユーロ、中国、インド、途上国へ投資したりせず、アメリカだけで大丈夫なの?全世界へ分散しなきゃアメリカ経済が崩壊したときダメになるんじゃない?これからは以下、私の考えです。最近は中国が大きく経済...

特殊なパターンですが
今後円が上がる!どうしても為替の影響を受けずにS&P500投資したい!
とどうしてもいうなら、
FXでUSD/JPYの売りをETF購入金額分ポジション持つという手もありますね。

まとめ

・購入時期という面では未来のことは分かりませんので米国の購入したい時期でOK。
・長期の為替は読めない。時間的分散して購入し資産も分散して持っておく。
・もしも売る際はドルで受け取り、ドルで購入すれば為替の影響は受けない。
・不確定要素が多く為替は安い時期は読めないですが、時期を分散して購入、国も分散して保有するのがわたしはよいと思います。

〇アメリカだけのの有事(大変なことが起きた)とき、ドル安、株安になる。しっかり落ち着いたとき、そのタイミングがきたら全力買いしてもよいかもしれない。
そのためにも、余裕を持った資金運用をし、いけるときにいける体制は守っておきたいですね。

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