老後不安から投資したいと思う方は非常に多いと思います。
でも、何に投資したらいいか分からない。
っていう疑問がやっぱり上がると思います。
一般サラリーマンは何に投資すればいいんでしょうか。
今回は、私の経験上の話も含め書いています。
ひとつづつ見てみましょう。
FX
FXは為替取引です。
最近、超円安になって気になったひとも多いはず。
ドルが高くなると思えば、ドル/円 チャートを見て円でドルを買うことを行います。
その時に、金利差 今でしたら、円の金利のほうが安いのでその金利差が毎日もらえます。
2022年末の話で、1万通貨のドル保有で取引業者によりますが80円~60円程度毎日金利が入ります。
為替は株式と違いずっと上がりっぱなしということはなかなかありませんので、売買しなくてはなりません。
ということは、毎日世界情勢やチャートを確認する必要があります。
また、為替を動かしているのは、プロですから、プロの土壌で勝負する必要があります。プロ以外でも為替介入など国とも戦うことになります。
デイトレードなのか、スイングトレードなのかにより考え方も大きく変わります。
そして、新興国通貨を相手に高金利狙いのスワップ取引もあります。
基本的に株式は上昇するという経済成長の原則がありますが、FXの場合は上がるも下がるも50:50です。
スタート時点で株より難しいということは言えるのではないかと思います。
あと、レバレッジ(テコ)が掛けられるというのはFXの特徴かもしれません。
少額からスタートする場合、倍率を上げられるというのは、早く資産を増やすことが出来ます。それとは逆に資産を大きく減らすこともあります。
私はFXというもの、極々一部の人しか儲からないものととらえています。
それを踏まえて手法ごとに順番にいきます。
〇デイトレード
これは、画面に張り付ける方のみになります。
一般サラリーマンではほぼ無理ですね。。
NY市場の夜中が中心ですので、夜型の方しか対応が難しいと思います。
私にはできません。
レバレッジをかけられるので、デイトレードを極めることができるのであれば少額でも可能性はあるのかもしれません。
ここで断念です。
〇スイングトレード
これは一定の期間で売り買いします。
これも買い放置はできません。
チャートをしっかり読める技術も必要です。
また、米国の指標発表は大抵日本時間の夜中です。
重大発表の際は大きく動くので、気になりますから、生活が夜型になります。
また、最近でも日本の為替介入がありましたが、これを予想出来るひとはスイングトレードではほぼ無理です。
(デイトレードで拾う方はいますが。。)
これは、政府も機関投資家との闘いですので、公表せずに為替介入していることも多く事前に読めることはほぼありません。
急な変動には難しいので、損切りをしっかり出来る方以外は塩漬け(マイナスでずーっと保有すること)になってしまいます。
機械的にトレードルールを守れる方しか出来ません。また、勉強量とその更新も日々勉強になります。世界のプロと戦うのでそれぐらいの覚悟が必要です。
正直儲けられるかもしれませんが、わたしはFXで儲けているひとを知りません。
〇スワップ金利
スワップ狙いという手法はわたしは過去に大きな痛手を負っているのでまったくオススメしません。
安定した国のスワップでならまだ100歩、いや1000歩譲って理解できますが、新興国の金利が高い理由は、国自体が安定していない為、お金を集めるには金利を高くするしか方法がなくしかたない国策のため、通貨自体が安くなる傾向があるためです。
どんなに金利が高くても100円だったものが10円になればまったく意味がありません。
新興国スワップ狙いは、長い目で見てまずうまくいきません。
それでなければ、機関投資家がみんな買いますよね。買わないということはそういうことです。
暗号通貨(仮想通貨)
ビットコインを代表とする仮想のコインを売買する手法です。
値上がりがとてつもない場合があり、一度味わうと麻〇です。
でも、とてつもない下げ、もしくは価値がゼロに近くなることもあり、投資とは言えないと私は思います。
投機としての保有がいいと思います。
でも、現在の日本では、利益が出た時は雑所得扱いとなる為、大きく利益が出た時には税金面で魅力が半減します。
そして、売買も例えば、
ビットコインを所有し、値段が100万円から150万円になりました。
それを、ビットコインをイーサリアムに両替しました。
この時点で利益確定となる為、税金を納めなくてはなりません。(2023.2現在)
そして、非常にボラティリティが高い(値動きが激しい)為、そのイーサリアムが暴落したとしても、売買せず保有していれば税金だけが残り相当な痛手となります。
しかも、雑所得は、株式なら、特定口座でどんなに儲けが出ても税率20.315%ですが、雑所得は給与と同じ、累進課税(儲ければ儲けるほど税金が高い)しかも、総合課税なのです。総合課税というのは、雑所得以外の給与所得などと合算した所得額に課税される仕組みのことです。
ですので、給与が高めで暗号通貨との所得が900万円を超えたりするとかなりの税負担を強いられます。
上がったときに、利益が確定して、現金にしてあればまだましですが、コイン→コインで暴落となると、目も当てられません。
20万円以下でしたら、申告不要ですのでそのあたりならぜんぜんアリですが、数百万単位ではオススメできないというのが本音です。
こういう意味からも暗号通貨で儲けたひとは税の関係もあり海外生活している方が多いのもうなずけます。
価値もゼロになるリスクがある為、やはり老後資金の為というよりは、ギャンブルに近い感覚がよいかと思います。
これも、FXの様にデイトレード、スイングトレード、ガチホ(ガチガチにホールドして売らない)方法があります。
将来を信じられるひとは、ガチホ。
信じない人は買わない。
新鮮な情報通ならデイトレ。
一番カンタンなのは、ガチホ組でしょうか。
でも、こればっかりは未来は分かりませんので自己判断で。
不動産
不動産で財を成した方も多く居らっしゃいます。
というのも、不動産はレバレッジを掛けられるから、成りあがる方がいるのです。
サラリーマンの場合、定期的な給与をもらっているという信用を担保として、お金が借りられます。
しかも、住宅ローンは、一般に浪費でお金を借りるより、低金利です。
元手が少なくても手が出せるので、他の株式等と違いスタートから大きく投資が可能です。
ここは信用をお金にするということが大きなメリットかと思います。
また、賃貸を行い、利回りも物件次第では高く見込めます。
これはいい。
と思っても、購入の際はこういうマンション投資とかの広告に乗ってしまうと物件を高値で買わされたり、老後の資産になるとか言われ購入後のマイナス収支の物件。空室リスクや建物は古くなり賃貸価格も下がる計算も必要です。
この辺りをしっかり勉強する必要があります。
身の回りに不動産投資に長けている知人がいれば別ですが、知らずにまた、勉強不足で手を出すと毎年マイナス収支が長く続き、それに嫌気がさして、物件を売ってローンだけ残るというのはよくあるパターンです。
これは、マンション投資広告で、相場より高い買い物をして、また、超甘い収支計算を鵜呑みにしている場合です。
このあたりに知識が豊富な方が行うか、不動産に詳しい知人がやはり必要です。
基本広告などにある不動産投資物件はほとんど難しいです。
独学では、相当な努力と最初の運が必要だと思います。
成功者は基本、物件のセンスと投資度胸が良く物件を担保にレバレッジをうまく使っています。
うまくいっている知り合いを作るのが一番はやい方法だとわたしは思います。
信用をお金にできる方法といえるのは不動産投資なのでその点はおおきなメリットであると思います。
債券
国や企業が発行する債券を購入して利子をもらう形式の投資です。
償還日まで決められた期日に決められた利子が支払われる形式になります。
基本的に、国や大手企業の債券を買うことになりますので、低リスク、低リターンとなります。
倒産リスクがある為、格付けが低いほど高金利になっています。
実際は、預金金利よりは高い金利の場合が多いです。(急な金利上昇など情勢により逆転する場合がある為。基本的に預金金利より高い)
米国債券であれば、SBI証券が豊富に商品が揃っています。
また、株式を行なわれている方でしたらお手軽に、米国株の様に時価で買うことが出来るBNDやTLTなどのETF(上場投資信託)として購入も可能です。
売買も楽に行えるため、米国債券であればこちらの購入も便利だと思います。株式市場に存在しますので値動きします。ですが、株式よりボラティリティは低いので安心とされています。
また、債券は一般的に、株式と逆相関があるとされている為、株式と債券を持つポートフォリオが波が少なく安定してると言われています。
(2022年は株安、債券安と重なりましたが)
〇高リターンを求めず、リスクが少ない運用をされる方
〇株式と同時に持ち、リスク分散したい方
〇株式のリバランス用の資産を持ちたい方
などが良いかと思います。
債権は王道ですので、自分のポートフォリオに組み込むのがよいと私は思います。
株式
株式投資になります。
株式の投資でも短期、中期、長期の投資があり、一つ一つやるべきことが違います。
また、日本株が好きな方、外国株が好きな方、ETFなどの投資信託といろいろあります。
1つづつ見てみましょう。
〇デイトレード
日本株であれば、日中になります。米国株であれば日本時間の夜間になります。
チャート読みと素早い操作、判断で小さな利益を積み重ねる手法です。
基本的に、翌日には持ち越さないので、当日でポジションを閉めてしまいます。
極端に言えば、暴落も持ち越さないで逆に取りにいけますので、暴落に強い手法とも言えます。
とりあえず、日本株でしたら、日中ですので日中に働いているサラリーマンでしたら画面に張り付いてやることが必要ですので難しい手法になります。
〇中期スイングトレード
ファンダメンタルとテクニカルを使い、数日~数週間~数か月単位で売買するタイプの手法です。
チャートを読めることはもちろん、企業情報の収集、地合いも考慮して取引をします。
損切りもトレードルールに乗っ取って行うことが大切です。
一般的には、買いは良いのですが、売りが難しいと言われることが多いです。
塩漬けになると身動きが取れなくなるため、想定とは逆に動いた時のルールをしっかり持つことが大事だと思います。
〇長期投資
100年後もこの企業だと思った惚れ込んだ企業に投資して絶対に売らないという投資方法です。
米国株の話で言いますと、
世界一の投資家 ウォーレンバフェット氏が長期投資でずっと持っている株
コカ・コーラ
コカ・コーラの株を売らずにずーっと保有しています。
・人口増加の伴い、売上がさがることが無い。
・長い経営には能力が低い経営者がトップになることもある。そんな時でも、経営出来る事業内容である。
等々理由があるようです。
永年利益が出続けることが出来る企業を売らずに信用し続ける。
これが長期投資です。
長期投資はカンタンに思われるかもしれませんが、数年の大暴落を売らずに耐えるという行為はかなり心がやられる為、カンタンのようで一番メンタル的に難しい投資になります。
アップルなど、過去にすごい低迷がありました。
その時でも信用できるのかといえば、ほとんどのひとが出来なかった。
現在で言うと、facebookがmetaに変わりメタバースというものが信用が出来るか、またchatGPTが生まれて検索サイトがどうなるかわからなくてもGoogle(アルファベット)を信用出来るかということになるかと思います。
実際、信用して保有を続けても淘汰した企業が存在しているのは言うまでもありません。
現在どんなに素晴らしい企業でも、未来において間違い無い企業を探すということ自体一番難しいというのがお分かりになられましたでしょうか。
そして、信じてじっとしているというのはどうしても人間なので難しいことなのであります。
〇投資信託 インデックス投資
私が主力にしているところです。
株式市場に上場している企業をまとめて買う指数を購入するのがインデックス投資です。
その指数により、上位数百社等ルールを決めてあります。
代表的なのは
・日本株
日経225
・米国株
S&P500、ナスダック100
・全世界株
MSCIコクサイ
等
この投資の信じるところは、経済(企業)は必ず成長するということを信じることです。
つぶれる企業があっても、それ以上に成長する企業があるということを理解して投資するということです。
インデックス投資の利点は、1社がつぶれてもさほど影響がないことです。長期投資の1社がつぶれると終わりですが、まとまった企業の買いですのでインデックス投資にはそれがありません。
それと、買ってしまえば、売らずにいることにより経済成長の恩恵を受け、上昇する性質があります。
日経225などは、バブル期の高値を未だ更新できていませんが、
米国株のS&P500など
実績の良くない企業は淘汰される指数となっており、過去の実績で年7~9%程度のリターンが見込めます。
これも、一般的にはカンタンだと言われる投資手法ですが、暴落時に売らないことが原則である為、個別株の長期投資と同様、売らないというストレスは高い方法ではあります。
どうしてもはじめの頃は、暴落時に売って底で買いたいという気持ちになりますが、インデックス投資において、売買はしない方が成績がいいというのは著名な投資家の名言が多く存在しています。
このあたりが理解できるようになると、インデックス投資は簡単で自動で増え続けるマネーマシンになり得る投資といえます。
現在の世界株式市場は、アメリカが非常に強く 多くのお金が集まる為アメリカに投資するのが良いとされています。
安全にインデックス投資したいのであれば、全世界株式のインデックスファンドを買うのがよいかと思いますが、現在のところ米国が強いので半数は米国企業です。そのくらい米国に集まっているのが現状です。
この全世界株式も例えば、インドが強くなればインド比率が増えますし、中国が強くなれば中国比率が増えます。
超長期で持つのであれば、全世界という選択は十分あります。地球の人口は増え続けていますので、一時的な低成長があったとしても右肩上がりなのは明確です。
なにがあるか分からないのが株式ですので、大枠で捉えやすく最適な投資先といえそうです。
〇投資信託 アクティブ運用
アクティブ運用の投資信託は、投資家から集めたお金を投資信託のファンドマネージャーが株式を売買して、利益を追求していくタイプの投資になります。
単年や数年では、インデックス投資を上回る成績となることがありますが、長期においてインデックスを上回ることが非常に難しいというのが、現状です。
ですので、わたしはオススメ致しません。
アクティブ運用のデメリットには信託報酬(簡単に言うと手数料ですね)が高いというのがほとんどです。1%~2%は当たり前です。
これでは、勝つのは難しいですね。ほとんど投資信託の会社にお金をあげている感じです。
最後に
わたしは米国株インデックス投資を行っていて、ある程度目途がついたのでいまさらやりませんが、もし若ければ信用をお金に出来る不動産投資には少し興味がありました。
わたしの人生で信用をお金にするという方法を取らな過ぎたからです。日本って、借金は悪いことみたいなところあるじゃないですか。でも、増やすという意味では、借入を使わない手はありません。
生まれ変わったら20代でやりたいですね。
基本、わたしはサラリーマンですので、日中や夜間張り付きの投資はできませんので、やはり米国株のインデックス投資に落ち着いたのは必然だったのかもしれません。
インデックス投資のデメリットは原資と投資期間が膨大に必要です。
はじめの一歩が、少額だと複利の恩恵が少ないからです。なにも面白味が湧きません。
若いうちは、いっぱい働き入金力をあげること。
そして、複利をいかすこと。そして放置。
これが大事だと思います。
いろいろなタイプの投資を書きましたが、向き不向きがありますので、今回はあくまで私なりの意見として執筆しました。
もちろん私が難しいといってもFXで財産を作った方もいると思いますし、自分にあった投資を見つけることがいちばん大事だと思います。
ネットでのFXや仮想通貨で爆益と書いてある記事で本当にやりたいことは、口座開設へ誘導することです。アフィリエイトですね。
そんな記事ばかりの中、本当の正解を見つけること自体ほぼ無理です。
ですので、正直この記事を読んで投資先を選んでいる方の知識では、FXも仮想通貨も99.9%まず勝てないと思われます。
やはり、米国または全世界のインデックス投資(投資信託)と米国債券の併用をわたしは強くお勧めするところであります。