きょうは初心者向け第2段。かんたんなチャートの値動き、複利について書こうかと思います。
騰落率って?
↓はコロナショックのチャートです
まずは計算です。これを見てください。
計算をかんたんにするため、最高値を3400ドル、最安値を2200ドル、現在値を2900ドルとしますね。
騰落率の計算は (最安値-最高値)÷最高値×100 (%) です。
式に入れてみましょう。
(2200-3400)÷3400×100≒-35.3% です。
35%も下がったのですね。
じゃあ、現在どれだけ下がったのかは最安値を現在値に入れ替えればいいですね。
(2900-3400)÷3400×100≒-14.7%
ということで最高値で買ったひとは、現在14.7%程度の価格が下落したんですね。
かんたんに言うと、最高値で1000ドル入れていたお金が一旦650ドルまで下がって850ドルまで復活したということですね。
では、最安値で買ったひとは今どうでしょう。
(2900-2200)÷2200×100≒31.8(%)
最安値から最高値まで戻したらどうでしょう?
(3400-2200)÷2200×100≒54.5(%)
かんたんに言うと、最安値で1000ドル入れていたお金が現在1310まで上がってさらに最高値更新まで復活すると1540ドルになるということです。
最高値で買って下がったのは35.3%しか下がってないのに、最安値で買って上がったのは54.5%もあがっているんです。数字のマジックですが、株になじみのないひとがかるーく聞くと、結構差があるなと思うんではないでしょうか。
やっぱり株は安い時に買ったほうがよいのですね。また、下がるときは一気に下がり、上がるときはゆっくり上がるのはこのせいもありますね。
底が分からないから、定期的に買うか、何パーセント下落したら買うというようなルールを決めてトレードするという方法もあります。(もちろんS&P500のような右肩上がりが確定しているものに対してですが)
では、
もう買えない話しても仕方ないので現在の価格で買いますか。
(3400-2900)÷2900≒17(%)
かんたんに言うと、今買って、最高値まで戻せば1000ドルが1170ドルになります。
どうでしょうか。エントリーのタイミングは自分でいろいろと悩んでみてください。
でも、S&P500をアクティブに売買を繰り返すことは絶対にオススメしません。これはほとんどの投資の偉人たちが言っていますので絶対に守ることと思ってよいかと思います。
このあたりはアタマに入れておいてください。
複利って?
現在のS&P500の年平均リターンは7%です。今後は多少落ちて4~5%と言われています。
この数字は平均すると前年から比べ7%上がっていますよ。ということです。
単利じゃなくて複利になるということです。
大天才のアインシュタイン博士は人類最大の発明は複利だと言っています。
単利ってこういうこと↓
100万円で7%運用しました。年間おきました。10年間で170万円になりました。
元本に常に7%運用です。
複利は運用分も再投資ですので
1年後100万円プラス7万円を7%で運用114.49万円
2年後114.49万円を7%で運用→122.5043万円
3年後122.5043万円を7%で運用→131.079601円
……
10年後 196万7151円になります。
あまり違わないって?
じゃあ30年で
単利 100+70+70+70=310万円
複利 761万2255円
違うよね。結構ちがうよね。まだちがわないって?
50年では?
単利 450万円
複利 2945万7025円
すごい差だよね。やっと気が付きましたか。
20歳のひとが100万円用意したら、70歳には約3千万ってことです。
いま人生100歳時代ですので、40歳だって90歳で3千万です。
複利を利用するということは時間を味方にすること。早くやらなくてはならないってことです。
複利を味方にするか、しないか。今、きょうのあなたが決めることです。
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